工程能力指数計算アドインプログラム ver. 2.40 (c)Y.Swetake 1997-2003 1、概要   このアドインプログラムは工程能力指数を計算するためのものです。   このアドインプログラムはMicrosoft社製Excel97および2000にて動作   します。   #一応Excel5形式で保存していますが、作者が動作確認できる環境を    失ったためExcel ver.5,95では確認できていません。    また2002についても2003年2月現在、動作確認はできていません。 2、工程能力指数とは   規格幅を6σで割った値。(Cp)   上記に平均値の偏りを考慮したもの。(Cpk)   対象となるデータが正規分布に従うことを前提として計算値を評価します。   一般にはCp,Cpk 1.33以上で優れた工程といわれています。   (詳しいことが知りたい人は品質管理の本を広げてください。正規分布   上の確率点の問題です。)   このプログラムではCpk計算結果が負の場合(すなわち平均値が規格外の   場合)はすべて0としています。 3、セットアップ   圧縮ファイルの中身は以下の通りです   cal_cpk.xla 工程能力指数指数計算アドイン   cal_cpk.txt このファイル  この中の cal_cpk.xla を エクセルのディレクトリのすぐ下にある  libraryにコピーします。   c:\Program Files\Microsoft Office\Office\library などです   エクセルを立ち上げ[ツール]−[アドインマネージャ](または[アドイン])  を選択し cal_cpk をチェックしてください。(もしcal_cpkの表示が出ない  場合は参照をクリックしてこのファイルを指定してください。) 4、使用方法    上記セットアップをした後、メニューバーの[ツール]下に[工程能力指数]が   追加されます。使用時はこれを選択します。  (1)規格およびデータ範囲入力       基準値      規格をある値から割り振っている場合はその値を入力します。      例えば 5±0.06 という規格がある場合はここでは 5 を入力します      例えば 3〜7 の場合はこの欄は空欄でかまいません。(下の項目を      入力します。)      なお空欄の場合は 0 として扱われます。    上限規格値      上限規格値を入力します。規格をある値から割り振っている場合はその      割り振り量を入力します。      例えば 5±0.06 の場合は +0.06 と入力します。      例えば 3〜7 の場合は 7 を入力します。      空欄の場合は片側規格として扱われます。      規格値 0 の場合は 0 を明示する必要があります。    下限規格値:      下限規格値を入力します。規格をある値から割り振っている場合はその      割り振り量を入力します。      例えば 5±0.06 の場合は -0.06 と入力します。      例えば 3〜7 の場合は 3 を入力します。      例えば  +0.02          5 +0.01 の場合は +0.01 を入力します。      空欄の場合は片側規格として扱われます。      規格値 0 の場合は 0 を明示する必要があります。    データ範囲      データが入力されている範囲を選択します。      なお、このアドインを選択する前にあらかじめワークシートの領域を指定      しておけばその範囲が入力されます。  (2)結果画面    結果表示内容     n: データ数     mean:平均値     StdDev.:標準偏差     Max:最大値     Min:最小値     μ+3σ:平均値+3×標準偏差     μ-3σ:平均値−3×標準偏差     U.Limit:上側規格     L.Limit:下側規格     Cp,Cpk:工程能力指数     F.D. :不良率(率に応じて適当な単位[%,ppm,ppb]で表示)    正規分布検定      上記にもありますが工程能力指数は分布が正規分布であることを     前提としており、母集団が正規分布しているかどうかが重要となる     場合があります。ここでは D'Agostino-Pearson 統計量が自由度     2のχ2乗分布に従うことを利用して正規分布の検定を行います。     有意水準5%で正規分布でないかを判定し、「正規分布とはいえない」     または「正規分布の可能性がある」の表示を行います。      なおデータ数が10未満の場合には計算されません。      ただしこの値はあくまで統計量による判定なので実際にはヒスト     グラムなどでの確認を併用されることをお勧めします。    結果の出力先     結果を出力しない。:結果をワークシート上に出力しません。     新規シート :新しいシートを追加しそこに結果を出力します。     指定するセル :結果を出力したいセルを指定します。      指定したセルから上記の内容を8行2列で出力します。     ただし「項目を表示しない」をチェックすると項目欄を表示せずデータ     だけを出力します。     なお不良率はワークシート上へは単位をつけない値(0〜1の値)での出力に     なります。     正規分布検定の結果は出力されません。 5、制限事項   まれに数値計算上の誤差の問題で数値が正確に出ない(実用上は問題ないと   思われる程度で)場合がありますがこの点十分承知の上ご使用ください。 6、使用について   本アドインプログラムはフリーウエアです。   著作権は作者であるY.Swetakeにあります。   再配布は最初の配布形態であるc_cpk240.lzhでのみ自由に行ってよいも  のとします。 7、免責事項、その他   本アドインプログラムによって生じるあらゆる損害について、作者は一  切保証しません。   作者はこのアドインプログラムに不備があっても、それを訂正する義務  を負いません。    8、連絡先   不具合・ご意見・ご質問などあれば下記までお願いします。   e-mail: swe@venus.dti.ne.jp 9、最新版   http://www.swetake.com/  から辿れます。 10、改定履歴 ver 2.40 2003/2 最大値・最小値・μ±3σ値の出力を追加。  ver 2.31 2002/3 正規分布検定に用いる統計量が指数表示になったとき実数部           しか表示されない不具合を修正(少数点以下4桁の表示とした)  ver 2.30 2002/3 正規分布検定機能追加 ver 2.23 2002/2 キャンセル時の処理の不具合修正 ver 2.22 2002/2 ver 2.21でのR1C1参照形式復帰ルーチンの不具合修正  ver 2.21 2002/2 ワークシートがR1C1参照形式の場合でも動作するよう修正  ver 2.20 2001/5 不良率表示機能追加 ver 2.12 2000/3 シートの名前の中に'-'や'+'等がある場合に発生する           エラーを修正 ver 2.11 1999/12 一部の環境で参照できないライブラリを参照していた           不具合を修正 ver 2.10 1999/9 異なるシートを選択した場合の不具合修正 ver 2.00 1999/9 今までワークシート上に結果のみを表示していたが           関数を埋め込むように変更。           これにより後でワークシートのデータを変更した場合           でも結果が反映されます。 ver.1.30 1997/12 一般公開  ver.1.00 1997/4 とりあえず作成