iAG TelescopeControl Plugin for ASCOM 説明書

動作環境

プログラム動作に必要なもの
・iAG 0.4.0以上
・ASCOM Platform 5.5(およびその先の制御機材等)

　動作確認したASCOMドライバおよび赤道儀は以下の通りです。
　・ASCOM Simulator (Platform付属)
　・Celestron NexStar5i driver + SKyExplorerII
　・EQMOD EQ5/6 driver + SkyExplorerII

　なおドライバーによっては一部正常動作しない場合がありましたのでご注意ください。

セットアップ

[スタート]-[すべてのプログラム]-[iAG]-[PluginManager]でPluginManagerを起動し、
Addボタンでダウンロードしたzipファイルを指定します。
自動的にiAGに取り込まれます。
ほかのバージョンの同名Pluginがあった場合は自動的に上書きされます。

設定画面説明

この画面ではASCOM Driverの選択と一部パラメータの設定が可能です。
ASCOMのDriver側でも設定画面があるケースが多いので、あわせて設定を行います。

ASCOM設定画面

[CurrentDriver]

現在選択されているDriverが表示されます。

[Select]ボタン

ASCOMのDriver選択画面が表示されます。
Driver自身の設定を変更するときは、一旦Driver選択画面を表示させ、ASCOMの
Driver選択画面のPropertyボタンをクリックします。

[PulseGuide]ラジオボタン

ASCOMのPulseGuideコマンドを用いオートガイド制御します。

[EnableUserGuideRate]チェックボックス

PulseGuide時の駆動速度をiAGから設定するときはチェックします。
設定値はRA Rate,DEC Rateの各テキストボックスに入力します。
各Rateの設定可否および値の範囲は各ドライバーや赤道儀の仕様によります。
(DriverによってはDriver側で設定可能な場合もあります。)

[SynchronousPulseGuideDriver]チェックボックス

Driverが同期型のPulseGuideのみをサポートするときにチェックをいれます。
(たとえばSS2Kなど)
非同期型PulseGuideをサポートするDriverを使用するときはチェックをいれないでください。
なお同期型PulseGuideを使用する際にこのチェックを入れないと、キャリブレーションが正常に
できなくなります。

[RateChangeGuide]ラジオボタン

RateChangeGuideは赤道儀の駆動速度を直接変更してオートガイド制御します。
Operation/ChangeRateGuideエリアの各Rateで駆動速度を変更します。
またこの設定はiAG本体のOperationウインドウ(十字操作ウインドウ)にも
適用されます。
値の設定可否は各driverや赤道儀の仕様によります。

いずれの値も初期値は小さめにしていますので、機材に応じて最適化を図る必要があります。

注意

起動時に以下の警告が出た場合は、選択したDriverがそのGuideMethodを
サポートしていません。
ASCOM Pluginの警告画面

PulseGuideの時はDriverからのCanPulseGuideの値を
RateChangeGuideの時はDriverからのCanSetXXXXRateの値を
それぞれ確認しています。
このようなダイアログが出現した場合は、
GuideMethodを他のもの(PulseGuide→RateChangeGuideあるいはその逆)に
するか、別のDriverを利用してください。

著作権

　このプログラムの著作権は作者であるY.Swetakeにあります。
　このプログラムはフリーウェアです。自由に使用しても結構です。
　ASCOM Platformをはじめ利用している各プログラムのライセンスはオリジナルに従います。

免責事項

　これらのプログラムによって生じるあらゆる損害・不利益について、作者は
一切責任を負いません。
　作者はこれらのプログラムに不備があっても、それを訂正する義務を負いません。

謝辞

テストを実施いただきましたA(1)さん、沼尻さん、ご協力ありがとうございました。

更新履歴

2010/2/14 ver. 1.2.1
　・本体バージョンアップ時にPluginの設定が引き継がれるように修正。
2009/12/11 ver. 1.2.0
　・iAG 0.4.0対応
　・PulseGuide(Sync)での制御ロジックを一部変更した。

2009/11/16 ver. 1.1.3
　・例外処理を大幅に強化し、プロパティ取得等で例外が発生しても、可能な限り
　　処理を継続するようにした。
　・起動時に一旦接続解除→接続するようにした。
　　(EQMODでPulseGuideがうまく動作しなかったことの対応。)
　・再接続後も起動時の追尾レートを維持するロジックを追加した。
　・同期型PulseGuideのみをサポートするDriverを設定できるようにした。
　　(SS2K Driver等への対応)
　・IsPulseGudingをサポートしないDriver対策を追加した。
　　(LXP Driver等への対応)
　・デフォルトのGuideMethodをPulseGuideに変更した。
　・PulseGuide時とChangeRateGuide時とでRAの方向が逆になっていたのを修正した。
　・起動時や設定変更時に現在のGuideMethodに必要な機能をdriverがサポートしてる
　　かの確認ロジックを追加した。

2009/11/8 ver. 1.1.2
　・設定画面でのPulseGuide/RateChangeGuidのラジオボタンの動作が不正であったのを修正
　・DriverSetupボタンを押すと不正終了するケースがあったため、ボタンを一旦削除した。
　　[select]ボタンからASCOMのDriver選択画面を表示させ、そこの[Property]ボタンをご利用ください。

2009/11/8 ver. 1.1.1
　・設定画面でのEnableUserGuideRateのチェックボックスの動作が不正であったのを修正

2009/11/7 ver. 1.1.0
　・一般公開