QRコードをつくってみる6

最初のページへ  前のページへ  次のページへ


トップ QRコード・バーコード QRコードをつくってみる その1 その6

2.6 形式情報

 誤り訂正レベルとマスクパターン参照子を記述するため15bitの形式情報を作成します。

 まず最初の2bitは下表の誤り訂正レベルに対応する数字を当てはめます。

誤り訂正レベル2進数
01
00
11
10

サンプルは誤り訂正レベルHですので

10

次の3bitに前項で選択したマスク参照子を割り当てます。

10 011

残りの10bitは誤り訂正ビットとして用います。
Bose-Chaudhuri-Hocquenghem(以下BCH)(15,5)符号を使用します。
手順として上記5bitを項の係数とする多項式をx10倍し

G(x)=x10+x8+x5+x4+x2+x+1

 でわった剰余を求めます。
今サンプルのビット列が 10011 なので
多項式は x4+x+1 となり
これにx10をかけて x14+x11+x10 となります。
G(x)でわると

剰余R(x)=x8+x7+x6+x

が求まります。
よって求めるビット列は  10011 0111000010  となります。

最後にできたビット列がすべて0にならないように 101010000010010 のビット列とXOR演算します。


結果 001100111010000 となります。


下図の数字のところに対応するビットを割り振ります。
(ビット列の左方が上位ビット[14]です)

QRコードの型式情報


次ページ:完成

前のページ  [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12]  次のページ